最終回はパチンコで“勝つため”の基本を伝授。ぱちんこビギナーのみならず、今さら聞けない内容も盛り沢山でお届け！

今回はいよいよホール実戦前の最終準備段階に入る。
実戦前にまず覚えておきたいのは、打とうと思っている機種の①基本データ、②（1000円あたりの）ボーダーライン、③大当りの鍵となる演出（※余力があれば）…といったところになる。

①に関して、基本的におさえるのは「当選確率（※1/319のミドルor1/200前後のライトミドルor1/100前後の甘デジ）」や「大当り出玉」、「タイプ（※確変機or1種2種混合機、ループorST等々）」によってわかる大まかなゲーム性だ。「遊タイム（※低確率中に規定回転数到達で発動する時短機能）」搭載機に関しては確実に「遊タイム発動条件」をおさえる必要があるが、「確率変動」や「電チューサポート」の詳細、「○○突入時の平均連チャン数」や「トータル確率」までをすべて覚える必要はない。なんなら基本的な情報はホールの台間POP等で掲示されている場合も多いので、このへんは前もって知識がなくても現地で仕入れることは可能だ。もちろんスマホにサイトを登録しておけば、いつでも知識を得ることができる。

②に関しては、まず自分が打つホールの交換率を知る必要がある。都内なら3.57円（28玉）交換が主流になるが、これは1玉＝3.57円、すなわち28玉＝100円換算で景品と交換できるということである。では、この3.57円交換時の「ボーダーライン」を知るにはどうしたらいいか?　もちろん自分で計算することも可能だが、サイトを登録していれば単純に下記表内の「3.57円」の数値を見ればいいことになる。

ここで「ボーダーライン」の説明を。ボーダーラインとは、4円パチンコなら「1000円（250玉打ち込み）あたりの平均回転数」のことであり、投資金額に対して理論上プラマイゼロ（収支がトントン）になる数値のことである。実際に台を打ってみて、ある程度投資した時に「1000円あたりの平均回転数」がボーダーラインを上回っていれば理論上プラス収支になり勝てるし、下回っていれば理論上マイナス収支になり負ける…という一種の指標である（※最初の1000円投資で回った回転数ではない点に注意）。
ボーダーラインはまた、実際打つ台の出玉によっても左右される。上記の表では「表記出玉」と「出玉5％減」の数値が確認できるが、前者が「18.1」＆後者が「19.1」となり、その差が約1回転ある。大まかに言えば、実際の台の出玉が「表記出玉」なら「19回/千円」、「出玉5％減」なら「20回/千円」でボーダーラインの台ということになる（※端数切り上げ）。要するに、実際の出玉が表記出玉より多ければボーダーラインは低くなるし、少なければ高くなる。

いずれにせよ、ボーダーラインより台が回れば、勝てるチャンスがあると捉えてもらって構わない。1000円あたりの回転数が多ければ多いほど、勝つ確率は広がるワケだ。

③に関しては、デモ画面上で何通りかのアツい演出がわかる機種もあるし、台間POP等で確認できるホールも多いので、決して必須事項というワケではない。ただ、細かい演出に関しては掲載されていないことが多く、自分が本当に知りたかった内容が無い可能性は否めない。
パチンコを打っていれば、大抵液晶演出について深堀りしたくなってくるワケで、結局は実際に発生した演出の信頼度が知りたくなるもの。特に法則性のある演出に関しては、一度実戦したくらいではなかなか理解できないのが関の山だ。ここでも、やはりサイトを利用することが至極便利になる。

ここまでが、実際にパチンコをホールで実戦する前におさえておくべき基礎知識だったりする。もちろん、いくらでも無駄金がある裕福な人なら、何の知識もいらないし、勝手にホールで散財してもらって構わない。ただ「パチンコで勝つ」ことにこだわるなら、最低限の知識はやはり必要になってくる。そのためには、いわゆる“情弱”にならないことが肝心であり、常にサイトの情報をチェックする等の努力もバカにはできないのだ。
今後は「パチンコで勝つ」ためにはどうしたらいいかを常に試行錯誤しつつ、「パチンコ初心者」からステップアップした「パチンコ上級者」をどうか目指してほしい。＜完＞