機種名だけではどんな機種なのか想像もつかず（!?）、あまりにもクセが強すぎたために（!?）、どこにも記録が残っていないような迷機を取り上げるこのコーナー。
今回取り上げるのは、「CRゴールデンゲート」（2015年・西陣）だ。
それでは、レッツラゴー!!

2015年10月、「MAX規制（※大当り確率下限値1/399→1/319、出玉性能引き下げ、大当りは必ず出玉が得られる）」の発動により、最後のMAX機として『CR牙狼魔戒ノ花』などが華々しく導入される中、本機シリーズも登場した。

シリーズは3スペックあり、すべて大当り確率1/199.8のライトミドルタイプであるが、『M95』がRUSH（V-ST70回）突入率約33％・継続率約95％・期待出玉約8100個の一番尖った旧基準タイプ、『MA』がRUSH（V-ST100回）突入率約41％・継続率約94％・期待出玉約6600個のややマイルドタイプ、『MB』がRUSH（V-ST100回）突入率約41％・継続率約93％・期待出玉約6500個の新基準対応タイプ（※当時の内規による）。なお、RUSH直行は『M95』が2.5％、他2タイプが0.5％と、いずれも「時短突破型」であり、突入率は時短＋残保留4個の引き戻し率との合算値である。

初当りは「PPP」揃いならV-ST（LEGEND RUSH）直行。他の図柄揃いなら時短の「P-Challenge」へ。

通常時はあらゆるポイントで「P」にちなんだ演出発生でチャンスとなる。

「ピュイ連続予告」は“♪ピュイッ”が連続するほどにアツくなる。セグ下のPマークが点灯し、ピンクならリーチ確定、赤なら大当り確定だった。

左右にあるジュエリー役物がピンクに光る「ピンクジュエリー予告」は、「プロメテウスステージ」の前兆演出。

セグがピンク色になって変動する「プロメテウスステージ」は、期待度40％以上のチャンスゾーンだ。

P図柄がホールドされる「Pホールド演出」発生で次回その出目にP図柄停止が確定だが、右にホールドされれば激アツだった。

保留ランプが点滅する「保留点滅予告」発生なら期待度は約60％と激アツ。

また、緑の「135」が停止してドラムが回転すれば、大チャンスの「ジャッジメント演出」へ。「LEGEND RUSH」or「P-Challenge」に期待!!　成功した場合、『M95』と『MA』では4Rショート開放となり出玉は実質0個だが、新基準対応の『MB』では4R分の出玉を得られた。

同年、本機と同様の7セグ機である『CRビッグドリーム～神撃』が右打ち中の無駄を一切省いたゲーム性で人気となり、後年後継機が作られるほどにそこそこヒットした。本機はそのライトミドル版的な役割かとも思われたが、結果的に二番煎じになってしまったからか、はたまた演出がシンプル過ぎたのか、それほど人気にもならず、結果的には短命に終わった。それは内規改正という転換期の狭間という混沌とした時代なだけに仕方ないことだし、他にもそういう機種はいくらでもあったと思う。ただ、ちょうど1年後に『CRゴールデンゲート～BLACK～』としてスピンオフシリーズが出るとは思わなかったなあ。

＜つづく＞