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休肝日~パパ日記④~ フリスクネオ事件

休肝日~パパ日記④~ フリスクネオ事件

息子を魅了する大人の味

息子と外で遊ぶ際、僕はいつも飴を忍ばせています。おやつ代わりではないですが、口が寂しくなると息子に隠れてこっそりと食べているんですよね。

フリスクネオ

以前まではフリスクネオでしたが、ある日、息子に食べているのが見つかりまして。で、その時に1粒だけ渡したんですよ。そうしたら「おいしい!」と喜んで、その日はずっと「ちょうだい!」って。

「あんまり食べると体に良くないからもうダメだよ」
「ちょうだい!」
「もうなくなっちゃったよ」
「パパ、ジャンプしてみて」

僕がその場で飛ぶと、カランカランという音が鳴って、息子が「ほら、あるじゃん!」と警察ばりに捜査してくるんです。家に帰ってもそれは続き、ついには嫁にバレてしまいました。

フリスクと違い、そこまでスースーするものではないですが、やはり子供にとって刺激は強いでしょうから、1粒だけでも渡したのは重罪。「いや、まさか食べるとは思ってなくて」と弁解を述べても、情状酌量の余地なし。

「もう、あげるのはヤメてよね!」と嫁にしっかりめに𠮟られました。そんな出来事が起こって以来、ジャンプしても絶対に音が鳴らない飴に変えたんですよね。

しかし先日、久しぶりにフリスクネオを購入。まぁ、息子に見つからなければいいか、と軽い気持ちだったのですが、僕がバカでした。そのことをすっかり忘れて、息子と公園に遊びに行ってしまったんです。

「パパ、あっちまで競争しようよ」
「いいよ。ヨーイドン!」

向こうの鉄棒に向かって走り出します。その瞬間でした。

……カランカラン。

なんの音だとばかりに息子が立ち止まります。そして右手を出して笑顔で言ってきました。

「パパ、ちょうだい!」

この記憶力なら男の約束もバッチシ……!?

あの日から半年以上も経っているのに、すごい記憶力です。完全にパパの負け。ただ、この件が嫁にバレたら大変なので、息子にはしっかり伝えました。

「1粒だけね。でも、あげたのはママには内緒だよ」と。男同士の約束だよ、と。

その後は何事もなく一日が終わろうとしていたのですが、僕が一人で風呂に入っていると、事件が起きます。リビングのほうから息子と嫁の会話が聞こえてきました。

「ママー! あれ、どこにあるか知らなーい?」
「何を探してるの?」
「あれだよ、あれ。どこにあるの?」
「だから、何を探しているの? ママ、わからないよ」
「あれだよ、ママに内緒にしているやつだよ。どこにあるの?」

心の中で僕は息子に言いました。「息子よ。ママに内緒にしてるやつを、ママに聞いたらダメなんだって」と。

と同時に、トニー家の平和を守るためにも、また当分、フリスクネオを買うことを控えようと誓いました。

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