(前編からの続き)

担当(以下・担)『こんな感じでハイエナも結構するんですか?』

しのけん(以下・し)『打つ台無い時はするよ。あと、原稿書きで終日稼働出来ない日の朝イチに目を覚ますために近所のホールで朝イチチャンスある台軽く触れたりとか』

担『朝イチチャンスある台を、目を覚ますために打つって斬新ですね(笑)』

し『ホールの喧騒を聞かないと目が覚めない体質になっちゃってるから(笑)。病気だよ実際問題』

担『ではハイエナ的に打てる狙い目とかも完全に把握しているんですか?』

し『そこら辺はハイエナメインにしている人ほどではなく漠然と。あくまで高設定狙いメインでいたいし。理想はもちろん双方を完全に理解すべきなんだろうけど、さすがに脳みその記憶領域が付いていけない(笑)』

担『ぶはは！　限界はありますか』

し『うん。領域が歳と共に減ってるの感じるもん(笑)。だからこの時だって、あまりに長時間放置されてた感があったから、「AT後の有利継続はチャンスだったよな…うん」って確認しながらだし』

担『しかししっかりチャンスある台で、多少取り戻しましたね』

し『1軒目での負債を戻すにはまだまだ足りないけどね』

担『この後Sアイムを打つ事になった訳ですが、その時に「今日の負債を戻せる可能性は薄いけど」「やれる事まともにやれてない日に、少しでもやっておく」という気持ちを重視と言っていますが、どういう意味なんですか？』

し『午後8:30からSアイムの高設定を打ったところで期待値なんて微々たるものでしょ。ましてやそれが100%高設定か否か判断できる台でも無し。だから、この日のこの時点の負債を考えると戻せる可能性は低い。言葉そのままだよ』

担『では、その後の言葉は?』

し『「やれる事まともにやれてない日」ってのは、この日みたいに高設定狙いでスカって低設定しか打てていない状態。「少しでもやっておく」ってのは、ハイエナや、この後触れたかなり高設定の可能性あるSアイムを打った事』

担『なんとなくそうである事は分かりますが…』

し『多くの人が、その日の結果を重視して負債を戻すために荒い台を打ったりしがちだけど、自分の場合は「せめて薄くても期待値がプラスの台を消化しておく」事を優先するって事。だって、もしこの日に2軒目のホールに流れていなかったら、自分は低設定台を2台打った人でしかないでしょ(笑)』

担『確かに(笑)』

し『例えば「モノを売る商売」で考えると、低設定しか打てていない状態ってのは、センス無い商品を置いて店を営業しているのと同じ。たまーに間違って売れる時もあるけれど、家賃代と光熱費を補える訳もなく確実にマイナス』

担『ほうほう』

し『逆に高設定台やハイエナ的に期待値プラスの台を打つ事は、売れる根拠がある商品をしっかり陳列して店を開いている状態。当然、良い商品を置いていたって1日単位で考えれば赤字の時もある。でも、そんな商品があるなら売るべきだし、短時間でも店を開くべき。それと同じでパチスロも期待値プラスの台があるのなら、打てる時間は関係なくガンガン打つべき。…分かりづらいかもだけど、そんな感じかな』

担『いや、分かりやすいです』

し『ただ、数値的には期待値プラスな台でも、換金ギャップの存在や、ゾーンがあったりする台だと時間との兼ね合いで期待値がマイナスになる台もある。そこら辺は注意が必要かな』

担『確かにそうですね』

し『今回最後に触れたSアイムだって、突き詰めれば実際の設定は闇だから100点満点の攻め方ではない。これがもし低設定台の誤爆だとしたら、「売れると思って置いた商品が実はセンス無い品だったけれど、間違って売れてくれた」状態かな(笑)。自分的には、ホール傾向的にそれなりに売れる商品(高設定)だと思って勝負した訳だけど』

担『モノを売る商売なら売れ線を置くべきだし、パチスロだったら高設定を打つべき。至極単純な話ではありますね』

し『個人的に商売を始めるなら、「誰がこんな品買うの？」みたいなマニアックな品を置いた商売したいけどね(笑)』

担『…それと同じ思考でパチスロに挑んだら、しのけんさんでも確実に負けるでしょうね(笑)』