チワッスあしのです！

パチ屋で出会った奇天烈なお客さんをご紹介するコラム。

今回はまず栃木県にお住まいのペンネーム「ぱんだ」さんのお便りを紹介します。

こんにちはぱんださん！

***

15年程前でしょうか。大阪のパチンコ店でジャグラーを打っていた時の事です。

隣に60～70代の女性が着席し、下皿に無造作に赤ちゃんの人形を入れたのです。

ずっとこっちを見られているようで、気になりつつも高設定なので辞めれない。

私がトイレに立って戻って来ると赤ちゃんの人形が私の台の椅子に座っているではありませんか…(笑)

おばあちゃんに「退かして貰えますか？」と言っても無視され、おばあちゃんにどうぞと渡すも無視される(笑)

さすがに高設定でぶんまわしを決めていたので、おばあちゃんの台上の空き箱に人形を入れて打ち始める(笑)

トイレに行く度に人形が私の台の椅子に座っていたのは言うまでもありません。

***

なにこれ怖い！　流石にホラーです。

なんてイカしたエピソードなんだろう…。

筆者もホールでは色々な体験をしてますが、これはないなぁ…。

人形ってのがいいですよね。

実は人形が本体で婆様の方がオプションなんじゃないかとか、妄想が捗ります。

さて、流石に人形系の体験をした人は少ないと思いますが、年寄りに台を取られる、という経験はたまにある話ではあります。

かくいう筆者も人生に於いて2回くらい経験あり。

しかもそのうち1回は結構近々の話だったりします。

この場合、相手が間違ってやってるのかわざとやってるのかで話が変わりますが、筆者が体験したのは両方とも「間違って」「うっかり」だったんで大事には至らず。

例えばこんな話です。

気づかなくても仕方ないのか…？

実はこれ去年の話なんですけども、近所の店で『ニューパルサーDX3』を打ってた時の話です。

その店には同機が複数並びで設置してあって、筆者それの真ん中らへん座ってたんですね。

ニューパル自体が比較的、ユーザーの年齢層が高い機種なんですけども、筆者の両隣は爺様でした。

んで、これホールが完全分煙になってから顕著になったんですが、人が離席するタイミングって結構かぶるんですよね。

前は離席といえば「便所」あるいは「コーヒーの調達」くらいしかなかったんですが、それに加えて発生頻度が高い「喫煙」でも離席が必要になった結果、喫煙率が高い年配層が好む機種の場合、シマの中で常に誰かが離席してるような状況になったんですね。

筆者も喫煙者なので30分に一回くらいは離席してニコチンの補給に行くんですけども、まあ周りの爺様も同じような感じなので、なんかいい感じで補給の周期が重なると同じシマで3人とか4人が同時にヤニ場に向かう事になります。

同一機種で複数の席が空いてると起きる間違い。

これがホントにあって、要するに「人の台に座っちゃう」んですな。

その時もまさしくそんな状況で、筆者がトイレに行って、ヤニを喰らったあと、缶コーヒーを購入して戻ると、シマの住人の配置が変な感じで入れ替わっていました。

これ、「間違って人の台に座る」というのは結構あるんですが大体は「あ、違う」って気付いて自分の席に戻ります。

ただ、同一機種の複数並びで空いてる時にそれが発生して、そして誰かが気づかずに打ち始めた場合、隣の人の服装とかを基準に台を覚えてると間違いの連鎖が発生しちゃうらしく、その時はマジでシマ内の稼働人員がキレイに一個右にズレてました（笑）。

しかも全員微妙に違和感があり、あれ「こんなにメダル持ってたっけ」とか「こんなに少なかったっけ」みたいな顔で首を傾げ、隣の人と「やっぱ違いますよね！」みたいな感じでペコペコ会釈しつつ、一個ずつ左に戻っていく。

当然筆者の台にも知らん爺様が座ってたんですけども、その人もポリポリと頭を掻きながら一個左へ。

筆者は背後でベガみたいなポーズで立ち尽くしたまんまその様子を観察しつつ、「何見せられとんねん！」と心の中で突っ込みつつ、爺様のケツのぬくもりが残る我が台に座ってペコリ、と両隣に会釈しました。