※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。

前回の内容を一言でまとめると「日当２万円の甘デジは安定して勝てる」というものだった。勝率74％ならば多少の不調期を喰らっても耐え忍びながら挽回を待つことができる。

しかし前回は、日当２万円の甘デジ（アイマリン・等価・千円23回転）は、勝率が74％であることと、平均収支がプラス22000円であることしか書かなかった。

それと、前々回のシミュレート結果から、平均投資額が14000円であることは判明している。

これらの数値だけでも安定性の一端は理解できるが、具体的にどれくらいの大勝ち・大負けがあり得るか等には触れなかった。

そこで今回は、大勝ち、大負け、投資が少なく済む、投資がかさんでしまうなど、どれくらいの波乱要素があるのかをシミュレートで明らかにしていきたい。

※編注：以下、特に説明の無い数値は日当２万円の甘デジ（アイマリン・等価・千円23回転）の数字となります。

まず「３万円以上勝てる確率」は39％。約４割は３万円以上勝てることになる。

「５万円以上勝てる確率」は19％。５日に一度近くは５万円以上勝てる。

10万円以上の勝ちとなると１％（100日に一度）とさすがにレアな現象になってしまうが、回る甘デジなら５万円程度の勝ちは頻繁にあることはお解りいただけただろう。

「３万円以上負ける確率」は約４％（約24日に一度の割合）だ。これが320タイプなら約５倍の20％に膨らんでしまう。やはり回る甘デジは大負けのリスクが非常に少ない。

１万日シミュレートでの最高収支はプラス14万6500円。やはり320タイプに比べれば見劣りしてしまうが、逆に最大負け額はマイナス79000円で済んでいる。320タイプなら10万円以上の負けも当然あり得るところだ。

次に、「軍資金１万円以内で済む確率」は48％。つまり約２日に一度は11.5時間実戦を投資１万円以下で乗り切ることができる。もちろん、出玉が飲まれた際の追加投資も含めてこの確率である。

これが320タイプならそうは行かない。320タイプで日当約２万円の台の場合、投資１万円以下で済む確率は約25％しかない。平均投資額も多くの機種で３万円近くかかる。

「投資３万円を超える確率」は約10％。回る甘デジでも時には投資３万円以上かかることはあるが、回らない甘デジ（たとえば千円16回転）の場合は約50％の確率で投資３万円以上かかってしまう。回らない甘デジには夢も希望もない。

以上の傾向をまとめると、等価・日当２万円の甘デジで10万円以上の大勝ちは難しいが、５万円程度なら比較的頻繁に勝てる。しかも投資１万円以下で済んでしまう日も多い、ということになる。