【第8回】確率は本当に「収束」するのか?
※『パチンコ正攻法』過去の連載まとめはコチラから。
今回もまた1/320の台を打ったものとして話を進める。話をわかりやすくするため、確変や時短中の当りは無視して、初当りのみに着目してみよう(連チャンも考慮した場合については今後しっかり解説するのでご心配なく)。
たとえば通常時1日2000回転(確変や時短は除く)まわした場合、確率通りに当たれば6.25回の初当りを得られることになる。
しかし実際には2~3回しか当たらない日もあれば、10回以上当たる日もある。もっと極端な例もあるにはあるが、ホールでよく見かけるのは2~12回あたりではないかと思う。
通常時1日2000回転まわして初当りが2回だけだった場合、その日の初当り確率は1/1000ということになる。なんて日だ!
同条件で初当りが12回だった場合、その日の初当り確率は約1/167となる。本来の2倍に近く当たっているラッキーな日だ。
このように、大当り確率が1/320でも1日単位で見れば確率通りに当たるとは限らず、むしろ荒れるのが当たり前ということ。打っている立場としては翻弄されてしまうのも無理からぬこと。
しかしここで「確率なんてアテにならん!」といって自己流の打ち方やオカルト攻略法に走っていたのでは永遠にパチンコの勝者にはなれない。
確率というのは、データ量を増やせば本来の大当り確率に必ず近づいていくものだ。
たとえば大当り確率分母(320回転)の100倍=32000回転まわしたとする。理論上は100回大当りするはずだ。
では実際のところどうなるのかというと、約71%が90回~110回の間に収まる。つまり約7割は本来の確率±1割以内になるのだ。
では±2割以内に収まる確率はというと、なんと96%になる。つまり確率分母の100倍回せばほぼ±2割以内に収まるというわけ。
ちなみに±3割以内に収まる確率は99.8%となり、5割以上ブレる確率は0.00012%(約84万分の1)しかない。
このように、大当り確率分母の100倍まわせば、まだ荒れる可能性は残されているものの、ある程度本来の確率に落ち着く動きを見せていることは明白だ。
むろん、確率の200倍、300倍まわせばブレは更に少なくなり、本来の1/320に近づいていく。これがいわゆる「確率の収束」である。
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