【謎】パチンコ打たずにずーっとソファに座ってる客【FREE's archives】

【謎】パチンコ打たずにずーっとソファに座ってる客【FREE's archives】

<FREE's archives #100>

当連載<FREE's archives>では、過去に掲載された『パチマガスロマガFREE』の記事の中から、特に内容の濃かった&反響の大きかった記事を改めてご紹介します。


 

過去の「隣に座ったヘンな客」はコチラ

チワッスあしのです。

ホールで出会った奇抜な隣人を紹介するこちらの企画、今回はペンネーム「ぱんだ」さんからのお便りを紹介します。

こんにちは、ぱんださん。

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私がよく行く店に、いつもソファに座っている30代くらいの男の人がいるのですが、ハイエナの人かなー程度に思っていたんですね

たまたま休みで朝から抽選を受けたのですが、私の目の前に例のソファの人が。

あまり打っている姿を見た事がないので何の台を取るのか気になりつつ入場、そしてソファの人が小走りで向かった先が…カウンター方向?

私は台を確保し、トイレに向かうとなんと…お察しの通り、ソファの人は抽選を受けてソファを確保しておりました。

まさかのソファの為に抽選を受けるとは…。

それから行く度にソファをついつい見てしまい、いつものようにその人が同じソファに座っています。

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あ~。いますな。

ソファの人。

おそらくは日本全国津々浦々、色んなホールに棲む妖精みたいなもんだと思います。

おっしゃるようにその生態はハイエナのプロ(?)とニアではあるのですが「いい台があっても打たない」あるいは「はなから打つつもりがない」という部分がハイエナプロとはまるで違います。

そう、「ソファの人」はソファに座る事を目的として入店してるのが最大の特徴なんですな。

そして、これについて我々は「店の迷惑」という観点からつい「悪い事」であるように思っちゃうものですし筆者も完全にそう判断してましたけど、コロナ前くらいに中小ホールの集まりみたいな団体の中の人々の座談会の記事を担当させていただいたことがあって、そのときの話の内容が非常に興味深く、それから考えを改めました

立ち寄ってくれるだけでありがたい


ノンクレジット(無記名)の仕事でしたしユーザー向けの記事じゃないんでちょびっと迂回して書きますが、そのインタビューの内容というのが「完全分煙時代の中小ホールはどうなる?」みたいな未来予測の記事だったんですね。

当時の論調としてはどのメディアも「パチンコオワタ」みたいなのがマシマシだったんですけども、まあご存知のように実際には改正健康増進法施行時にはみんなそれどころじゃなく、計らずもコロナのせいでスッと受け入れられた感じがありますな。

しかし筆者の仕事はそれよりもだいぶ前、「来年には分煙になるけどどうするよ」みたいな時の話なので、コロナのコの字もない時。

だから旧基準機の完全撤去と完全分煙の2つがパチ屋を殺すかもしれない、みたいなのが盛んに叫ばれてた頃です。

筆者も勿論そういう論調で記事を書くぜと腕をグルングルン回してその場に臨んだのですが、意外にもその時の話の主流は「むしろパチ屋は排煙設備付けられる広さがあるから逆にチャンスじゃね?」というものでした。

要は飲食やらも分煙になるし街中からも灰皿が撤去されるんだから、ある程度売り場面積が広くて排煙設備を付けることができる(つまり喫煙所を用意できる)パチ屋は相対的に有利であり、上手くやれば地域住民の休憩所としてアピールできるぞと。

この考えは「タバコを吸うためだけに店に入る奴も客」というのに根ざしており、そこが気になった筆者がもうちょっと突っ込んで質問したところ、その場の人々(多くはホール経営者・コンサルタント)の意見は異口同音に「トイレだろうが喫煙所だろうが休憩室だろうが、何が目的でも立ち寄ってくれるだけでありがたい」という論調でほぼ一致していました。

立ち会った座談会が中小ホール団体みたいな奴だったのも影響してる気がしますが、「んな訳あるかいな」と思った筆者はその後一年ほどしてSNS上にて「『トイレ』『喫煙所』のみを利用し来店するお客さんについてどう思うか」というアンケートをホール関係者向けに実施、結果、法人として問題なしと回答したホールが約87%を占めており二度ビックリしたのを覚えています。

大切なのは、多くのパチ屋は「ハイエナプロ」であろうが「ソファの人」であろうがあんまり気にしておらず、むしろ店にいるだけでちゃんと客として大事にしてるんだぞというスタンスを明確にとってる事です。

もちろんそういう話をしてたのはパチ屋の中でも経営者に近い位置の人か、またサービス研修等を行う側であるコンサルタントも含まれてたので、口は悪いですが対外的な「綺麗事」によった話になった可能性はある。

が、それも踏まえてホール関係者向けに「法人として問題ないけど個人としては腹が立つ」人がどれくらいいるかもアンケートを取った結果、腹を立てながらも法人ルールに従い渋々OKと考えてる人はたったの7.5%しかおらず。

要はホールのなかで働いてる人は便所だけ借りようがタバコだけ吸おうが、全く打たない人のことを「あんまり気にしてない」という結果になったのでありました。

つまり!

今回の謎隣人である「ソファの人」も、ホールからしたら(あくまで理念としては)「打ってる人」と変わらぬ大切な客なんですな。

もしかしたら人の目が多い方が防犯効果があがったり、または賑やかしになったりとか実質的なプラス要素もあるのかもしれませんが、当時の話の内容としてはそれよりも「家にひとりでいるのが辛いなら休憩室にいくらいてもいいですから、パチ屋という空間を楽しんでいただいて、そのうちお金があるときに1Kでも使ってくださいね」みたいな非常に優しいスタンスでありました(あんま覚えてねぇけど)。

流石に今回のソファの人のように、開店からダッシュでソファというのはやり過ぎな気もしますけども、まあそうしてるのにはもしかしたら深刻な理由があるのかもしれませんし、意外とホールの人はなんも思ってないみたいなので、生暖かい目で見守ってあげましょう。

俺がスタッフなら確実にヘンなあだ名つけてますけどね。

皆様の体験談を大募集!

隣に座ったヘンな客…アナタの体験談を教えてください!

ライター・あしの氏が当コラムにて紹介させて頂く…かもしれません。

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コチラから送ってください!!!!!
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